今日は関西医療学園校友会(卒業生)対象の研修会なるものに参加してきました。
今回のテーマは小児鍼灸の
「小児はり効果と治療
アトピー性皮膚炎」
講義と実技の二部構成になっていたのですが、小児の治療を近くで見ることはなかなかできないので貴重な勉強となりました。
小児の疾患では薬の服用が難しいもがありますので、小児科の医師も「小児はり」を勉強し始めているようです。
今回講義をしてくださった先生のところにも小児科の先生が勉強に来たとおっしゃっていました。
鍼灸治療に注目が向けられるのは嬉しいことですが、小児科で鍼灸治療とは少し複雑な気分でもあります。
小児の鍼灸治療はまだまだ認知度が低いようで(鍼灸自体も低いですが)どんな症状が治療できるのか知らない人も多くいます。
小児の治療では
1、夜泣き
2、かん虫
3、アレルギー
これら3つの症状での治療が多いとおっしゃっていました。
他にも便秘、下痢などの治療もありますが、鍼灸院での治療は上記の3つが多いようです。
今回の研修会のアトピー性皮膚炎はアレルギーに属するものです。
小児のうちから治療をすることで完治する可能性が高く、だいたい5回〜10回の治療で約90%患者さんが満足のできる治療効果を実感していると数値化してくださっていました。(付き添いのご両親)
子供も身体が楽になるのでご両親に通いたいと言うようになっているそうです。
完治となると時間・回数ともに必要となるようですが、赤ちゃんの時から治療を開始している子の方が回数が少なく治療を終了しているようでした。
大人になるにつれてアトピーの治療は難しく、治りにくくなっていくというデータがあると言っていました。
大人になるにつれて症状が増えていくことが多いのでそれは納得できることだと思います。(改善することは可能です。)
今回講義された鍼灸師さんは患者さんの通う頻度はだいたい1週間に1回を目安として治療しているとおっしゃっていました。
治療家によって毎日、各日と考え方は異なりますが、私も毎日の治療は子供の身体の負担が大きいように思っていたので、共感できる部分でもありました。
週1回では不安があるようでしたら、週2回程度の治療で良いと思います。
子供は自分の不調を口に出すのが不得意ですので、泣いたり、暴れたりと行動で表現することが多いです。
不調がなくなるにつれて騒がしくしていたものが落ち着いていくようになりますので、気になることがありましたらご気軽に相談ください。
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