経口補水液の簡単な説明と、東洋医学の考えを交えた簡単な体調管理について書かせていただきます。
軽度〜中程度の脱水や、下痢、発熱、嘔吐などのときに適切な水分補給ができるようにと作られた飲料を経口補水液と言います。
水、ブドウ糖、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩素などの成分が含まれていることが多いです。
一般には軽い体調不良があるときに飲むように普及している物で、夏場の熱中症の予防に使われることもあります。
所ジョージさんがCMをしている大塚製薬のOS-1が有名ですね。
ここ最近いろんな会社から販売されるようになってきています。
熱中症の予防だとスポーツドリンクはどうなのかということを聞かれる方もいますが、スポーツドリンクは糖分が多く含まれているので、スポーツなど激しく動いて体内の糖分が少なくなっているときに飲むように作られています。
ですから、あまり運動していない、軽い運動で少し汗が出る程度の方は糖分を摂り過ぎてしまいますのであまりお勧めすることはできません。
味自体は経口補水液より飲みやすいスポーツドリンクですが、摂り過ぎた糖分が血糖値を上げてしまうと様々な身体の不調を引き起こす原因となりますのでご注意ください。
経口補水液の味はそのときの体調によって変化いたします。
「すっぱい、苦い、甘い、塩辛い」これらの一つが強く感じたり、複数の味を感じます。
その日の体調によってどれが強く感じるのか、美味しく感じたり、不味く感じたり、それによって今の体調を知ることができます。
東洋医学には五味と言われる味覚でどの臓に不調を感じ始めているのかを大まかに調べる方法があります。
肝 → すっぱい
心 → 苦い
脾 → 甘い
肺 → 辛い
腎 → 塩辛い
経口補水液では肺の辛いだけ感じないですが他の4つの味覚は感じることができます。
私は自己管理で体調に不安のあるときの1日の初めに、経口補水液をひとくち飲んでどの味が強いか、美味しく感じるのか、不味く感じるかによってその日のうちにお灸や鍼で治療することもあります。
(自分で管理するときは味だけでなく、脈の状態も調べています。)
だいたいその日に感じる味と不調のあるところは関係していることが多いので、私個人の意見としては小さな症状はこの方法で抑えてしまえるのではないかと思っています。
毎日するのはあまりお勧めできませんが、体調に不安のあるとき、季節の変わり目など身体に不調の出やすくなっているときに試してみるのはありではないかと思います。
どのツボを使うかは各臓に属する経絡の原穴(げんけつ)と言われるツボがリスクが少ないと思いますので、ツボ名を書かせていただきます。(1日に一箇所のみでお願いします。)
肝 → 太衝
心 → 心門
脾 → 太白
肺 → 太淵
腎 → 太渓
いずれのツボも軽く触っていただいて凹んでいるとお灸、膨らんでいると気持ちの良い程度に押すことで簡単な身体のメンテナンスができます。
市販のお灸をお使いであれば、一つのツボに1〜3個ほどを目安にお灸をしてください。
ツボ押しは揉まずに気持ちの良い範囲で皮膚に対し垂直に押して1分〜3分ほどが良いです。
いい塩梅というのがありますのでやりすぎないようにお願いいたします。
簡単なメンテナンス、病の予防程度ですので全ての不調、症状に効果があるわけではありません。
何か気になる症状が出ましたら、早い段階で治療を始めることをお勧めいたします。
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