テレビの鍼灸

昨日は「めちゃめちゃイケてる」「テルマエロマエⅡ」で鍼灸が映像として流れていました。


「めちゃイケ」では古代九鍼という鍼を使い腰の治療をしていました。

長かったり、太かったりしていましたが、全ての患者さんに使うわけではありません。


一般的に使用するのは、長さは4㎝ほどで鍼を抜くことを考えると4㎝も入っていないです。

太さも髪の毛ほどの太さの0.2㎜ほどですのでほとんど痛みもなく治療ができます。




「テルマエロマエ」の鍼灸にしても、あんなに大量に鍼を打つことはありません。

針山ができていましたね(ー ー;)


普通は多くても10〜20本ほどで治療しますし、少ないところでは5本程度の鍼で効果を出してしまいます。

(「めちゃイケ」の映像では5本の鍼で治療が終了していました。)


お灸も生姜の上にお山盛り乗せてしていましたが、あのお灸は間接灸という分類の台座灸と言います。

皮膚に直接お灸をせずに、生姜の上から間接的に身体を温めるお灸です。

睦月では生姜のお灸は扱っていないですが、学生の時は灸道部というクラブで体験したことがあます。

とても気持ちがよく、体全体がポカポカとした記憶がいまでも思い出します。



テレビや映画で出てくる鍼灸はパフォーマンスが入っているので、見た目に「痛そう」「熱そう」に思うところも多いですが、実際の鍼灸治療とは異なるところも多々あります。

たまにまともな映像が流れていることもありますし、鍼灸の業界的にも認知していただけると嬉しい限りです。

もう少しパフォーマンス要素が少なければと思うことはありますが、テレビで数本の鍼で治療しているところや、米粒ほどの大きさのお灸をしているところを流しても地味に見えてしまうことは否めんませんので残念ながらインパクトの強い鍼・灸が取り上げられてしまっています。



見にくいかもしれませんが右にある写真のシールを時折スポーツ選手が張っているのを見かけます。

このシールは円皮鍼というのですが、鍼にもいろいろ種類があり、皆さんがイメージしているものと違うことも多くあります。


「痛い」「熱い」「怖い」等のイメージのついてしまうことは仕方のないことかもしれませんが、日に日に技術の進歩がありますので、鍼灸治療に対するイメージをもっとよくしていきたいです。