皮内鍼

睦月で使っている鍼に皮内鍼という鍼があります。

長さ5ミリ、細さ0.14ミリの鍼です。

睦月で使用しているのは右の写真のような形をしています。

 

この鍼は皮膚に対しほぼ水平に刺すので比較的痛みのでない鍼です。

筋肉や皮膚にも伸縮する方向があるのでその伸び縮みする方向に添わして鍼を刺すと痛みはほとんどありません。

 

又この鍼は絆創膏で身体に固定することで日常生活中にも鍼の効果を持続させることができますので一度治療を受けてから痒みや違和感がなければその日のうちはつけたまま生活でき、治療効果がその分長続きいたしますので、毎日鍼灸院に通うということがなくなり、月数回の身体のメンテナンスで体調を整えることができます。

 

一時期は数日つけたまま生活できるとなっていましたがお風呂など剥がれる可能性を考えるとお風呂前に外しておくと安全となっています。

上の画像のようにシールで皮内鍼を刺す場所に印をつけ、皮内鍼を皮膚に対して水平に刺します。

刺さっているのは1ミリ程度刺さっています。

刺した皮内鍼の上から絆創膏を貼ることで鍼が皮膚に密着し固定されるので身体の中、血管内に入り込んでいくことはありません。

 

人間の身体には今の状態を記憶する機能がありますので、長い時間かけて出た症状ですとその悪い状態を記憶し治療後身体の調子が良くなってからもその悪い状態に戻ろうとするので、調子の良い状態を少しでも長く持続していられると徐々に調子の良い状態を身体が記憶し、健康な身体になるよう働きかけていきます。

そのために治療中のみならず治療後にも効果のある皮内鍼を鍼灸院睦月では使用しております。

どういった治療に使われるかと言いますと、多くの疾患(病気や症状)で使われているのですが、日常的に痛みが続くようなものや自律神経のコントロールに対して使うと治療後日常生活中に鍼の刺激を続けることのできる皮内鍼は有効であると考えております。

私自身も大学の四回生で鍼灸の国家試験前には自律神経が乱れめまいなどの症状が出ていたのですが、皮内鍼を使いほとんどの症状が出なくなりました。

 

やはり無理をした時には軽い症状が出てしまいますので、治療には患者様の協力によって身体の治療をしていかなければならないですが、皮内鍼を使った治療は毎日治療に通うことがないので、身体への負担も少なく治療することができます。