置き鍼

睦月で使用している鍼で、身体に貼って日常生活ができる置き鍼の「円皮鍼」と「皮内鍼」について説明させていただきます。

多くの鍼灸院で置き鍼は円皮鍼のみを用意しているそうです。

 

鍼の名前を言われてもわからないですよね。

上の写真のものが円皮鍼と言います。

円皮鍼は、小さな鍼が紙テープに樹脂で固定されていて、見た目は押しピンのような形をしていて皮膚に対して垂直にさします。もちろん押しピンほど鍼は太くないですよ!

よく使われている長さは0.3mmで太さは0.2mmほどです。

イメージがつきにくい方は髪の毛ほどの細さだと思っていただけるといいです。

 

シールですのでツボに貼って使用いたします。

治療後にも貼ったまま日常生活をおこなえますので、鍼の効果を長く保つことができます。

効果が長く続くので毎日通わなくても大丈夫です!!

 

また、旅行などの長旅にも貼ったまま行けるのでよく使われる鍼です。


上の写真は皮内鍼と言います。

こちらの鍼は頭が丸く、九の字のような形になっていて、皮膚に対してほぼ平行に鍼を入れて絆創膏で止めて使用します。

九の字になっているので鍼全体が体内に入ることはありません。

鍼全体の長さは5mm程度で1~2mmほど刺し、太さは0.2mmほどです。

 

こちらの鍼も円皮鍼と同様に治療後も貼ってまま生活していただくことができます。

円皮鍼は皮膚に対して垂直に刺し、皮内鍼は皮膚に対してほぼ平行に刺します。

同じじゃないの??なんて思われる方もいますよね。

 

実は「血液」に流れる方向があるように、「気」も流れる方向があると言われています。

鍼を刺すときは気の流れに沿って鍼を刺したり、流れに逆らって鍼を刺したり、流れに垂直に刺したりすることでツボの効果を引き出します。

鍼の刺す方向・刺し方で効果に変化があるんです!!

 

このような理由があり、「睦月」では円皮鍼と皮内鍼という二種類の置き鍼をご用意しています。

ツボの効果を高めるために使い分けすることにより体への負担も減らすこともできます。